日本遺産検定3級|傾向分析編

にほけん

日本遺産検定対策
こんにちは、朝型旅人です。

この記事では、日本遺産検定3級を受けようと思っている方へ向けて、
3級試験の傾向とその対策を分析しています。

一緒に勉強がんばりましょー!!!

この記事の説明

本記事は【3級・傾向分析編】です。
他の3級試験は下のリンクより飛ぶことができます。

3級・合格対策編
3級・基本問題編
3級・応用問題編
3級・実践問題編
(2025.12.26公開予定)

過去問の傾向分析

日本遺産検定3級の受験に向けて、
「まずは出題傾向を知りたい」という方は多いと思います。

そこで本記事では、
一般社団法人 日本遺産普及協会(2024)『日本遺産検定3級公式過去問題集』
を用いて実際に全問題を分析し、出題傾向を体系的にまとめました

余計な雑談は避け、「受験に必要な情報だけ」を端的に書いています。
効率よく傾向を把握したい方は、このまま読み進めてください。

試験概要
出題範囲に偏りはない
見たことない用語は選ばない
遺産名は問われない
日本遺産そのものは覚えなくてもよい
「○○年間の歴史~」は捨てるのも手
テキストよりも過去問をやるべき!
削除された遺産は出題されない可能性が高い

試験概要

はじめて日本遺産検定を受講する方向けに簡単に検定自体の概要をまとめます。

…とはいっても検定の意義とか特典とかは試験そのものとは関係ないので割愛します。
気になる方は日本遺産検定についてをご覧ください。

まず、試験形態ですが「オンライン受験」です。会場受験ではありません。自分の持っているパソコンで参加します。試験中はカンニング対策としてカメラONにしないといけません。そのためカメラ機能の無いパソコンでは受験できないので注意しましょう。

次に試験時間。3級試験の試験時間は60分です。問題数は70問あるので、一見時間無いと思いますが、全然余裕です。択一問題だし、時間をかけないと解けないような問題は無いので試験時間は全く気にしなくていいです。

出題範囲に偏りはない

この分析をするにあたって、
このテーマの問題が出題されやすい
世界遺産でもある場所は出題されやすい
とか分かったらいいなと思って始めてみましたが…

全遺産がまんべんなく出題されていました。そりゃそう。

そもそも日本遺産自体が100件ちょっとしかなくて、70問を出題するとなると、偏りなんて出るわけないんですよ。

でも収穫もありました。日本遺産検定は1つの遺産につき、最大2問までしか出題されていませんでした。良い傾向が分かった!と、喜んだも束の間。こんな情報が目に留まりました。

日本遺産ポータルサイト内の「日本遺産104のストーリー」の中から70問出題されます。ひとつのストーリーからは最大1問です。(3級勉強方法 – 日本遺産検定

2025年11月現在、日本遺産検定のサイトにはこのように書いてあります。
私が分析した過去問は2023年と2024年のもの。

サイトの方が最新なので、「1つの遺産につき、1問しか出題しない」認識でよさそうです。

悲観的に見れば、全遺産を抑えないといけないですが、
逆に言えば、各遺産の詳細は問われないってことですからね。

見た事ない用語は選ばない

誤答選択肢の難易度によって、問題全体の難易度が大きく変動するため誤答選択肢のバリエーションを調べてみました。

先に結論から言うと「ノー勉でいくと分からないけど、公式テキストを1周していれば問題なく解ける」ラインだと感じました。

誤答選択肢は正解の択にかなり似せて作っていて、統一感があります。この点で初見の方なら分からないと判断しました。

しかし、誤答選択肢はおおよそ他の日本遺産の説明でも登場しない言葉になっていました。

そのためテキストをざっと読めている人は、聞いたことない言葉=誤答選択肢と思っていただければ大体の問題は乗り切れるはずです。

また、誤答選択肢には他の日本遺産の説明が入らない傾向にあることも判明しました。

綿やイ草などの換金作物を盛んに生産してきた岡山県倉敷は、年間出荷額一位の「○○のまち」として知られている。○に入る語句は何か。(自身の応用問題より抜粋)

1.繊維
2.碧玉(『珠玉と歩む物語』小松についての説明)
3.ガラス(それっぽいだけの誤答肢)
4.ワイン
(日本ワイン140年史についての説明)     

こういう他の遺産とごっちゃにするような問題は出題されないということです。

遺産名は問われない

日本遺産検定3回分、計210問を見てみましたが、
「この遺産名は何?」みたいな問題は1問もありませんでした。

つまり、ストーリー名(遺産名)は覚える必要がないということです。

日本遺産は登録名の長いストーリーがいっぱいあるんですよ。

「荒波を越えた男性たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」だの、
「琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な「琉球料理」と「泡盛」、そして「芸能」」だの。

これらは問われることが無いので暗記しなくて大丈夫です。
遺産名覚える時間あるならキーワードを覚える時間に充てましょう。

日本遺産そのものは覚えなくてもよい

日本遺産そのものってのは、
「○○年現在、日本遺産は何個あるでしょう?」とか
「日本遺産の主目的は何でしょう?」とかのことです。

この手の問題は1回の試験につき、1問(多くて2問)しか出題されていませんでした。

つまり、日本遺産の概要は必ずしも抑えないといけないジャンルではないということです。

世界遺産検定なら世界遺産の概要は得点源ですが、
日本遺産検定は、概要を捨てるのもアリかもしれません。

「○○年間の歴史~」は捨てるのも手

日本遺産検定3級を受けるにあたって一番の難関が数字関連の問題だと思っています。
他の問題は推測で解けても年月とか覚えるの辛いですもんね。

日本遺産はストーリー性を重んじる遺産であるだけあって、歴史ある遺産ばっかりです。
そのため試験でも「何年の歴史がある?」とか「何時代から続く?」とか聞かれがち。

これはもう、どうしようもないです。
覚えられた方が良いですが、覚えなくても戦えます。

正直、数字覚えるのが苦手な方は他の遺産のキーワードをもう1周見た方が高得点が狙えると思います。

別に満点じゃないと合格できないわけではないんです。
60%取れれば合格なので。気楽にいきましょう。

テキストよりも過去問をやるべき!

今回の分析をしてみて一番の収穫がここなんですけど、
第1回で出題された問題と全く同じ問題が第2回でも出題されていました!

問題文のみならず、選択肢も全く同じものが出題されていました。
しかも4問も。

日本遺産検定3級は全70問で、
合格ラインは 60%(=42問)

つまり、

・70問中の4問が”完全に同じ問題”
=全体の約6%が既知の問題
必要正答数42問のうち、約10%を”何もしなくても”確保できる

ってことです。
めっちゃおいしいアドバンテージになりますね。

問題文、選択肢の一致は第3回でも大変多く見受けられました。
第3回では問題文そのまま、誤答選択肢のみ異なるパターンが多かったですね。

あくまで個人的な感想ですが、
第1、2回の過去問だけ解けばテキスト読まなくても第3回に受かる
そう感じました。

試験前には過去問を見るのが最適ってことですね。

削除された遺産は出題されない可能性が高い

この分析は私の憶測にすぎないので、出題されたらごめんなさい。

これはつまるところ、
「西の都」は試験に出るのか ということです。

「西の都」は2025年2月に日本遺産から削除されているんです。
詳細はこちらで説明しているので時間あればご覧ください。
初の日本遺産削除!!「西の都」はどんなとこ?

試験が「日本遺産検定」である以上、日本遺産から除外された遺産は出題されないと思っています。まぁ仮に出題されるようなら、今後の削除される遺産も全部覚えないといけなくなりますね。

おわりに

以上、日本遺産検定3級の過去問分析でした。

傾向を把握すると、
「では、どう勉強すれば合格できるのか?」
「どこに時間を使うべきで、どこを捨てていいのか?」
といった“実際の戦い方”が気になる方も多いはず。

そこで次の記事では、今回の分析を踏まえて
日本遺産検定3級の対策(勉強法)をまとめます。

  • 最も効率の良い教材と使い方
  • 覚え方のコツ
  • 朝型旅人オリジナル模擬問題の活用法

など、合格に直結する内容だけを解説します。

▼ 傾向を踏まえた《対策編》はこちら
3級・合格対策編

対策編を飛ばして問題を解きたい方は下から飛んでください。

模擬問題はこちら

このままの流れで模擬問題を解きたい方はこちらからどうぞ!!

3級・基本問題編
3級・応用問題編
3級・実践問題編
(2025.12.26公開予定)

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