東京から2時間!伊豆大島が世界遺産になる日を夢見て

未来遺産

訪問地を未来遺産として捉える
こんにちは、朝型旅人です!

この記事では「伊豆大島」を実際に訪れたうえで、そこに眠る“遺産的価値”を
朝型旅人の視点から読み解き、ご紹介します。

読み終わるころには、きっとあなたも「伊豆大島」を
ただの観光地ではなく “未来の遺産”として見てみたくなるはずです。

🌋観光地としての伊豆大島🌋

今回訪れたのは伊豆大島です。
東京都のぐーんと南に行った離島の一つです。
…まぁ伊豆大島も東京なんですけど笑。

東京の離島ってなんとなくハードルが高いと思いがちですが、
竹芝桟橋(浜松町)から高速ジェット船で2時間弱なんですよ。
割と行けるんです。

島の全長は46.6㎞で、レンタカー借りれば1時間くらいで回ることができました。
道路も広くてとても快適優雅なドライブを堪能できました。

車を運転している人も少なくて、快適に走れましたー。同行者撮影。

あとは「べっこう寿司」が大島名物ですね。べっこう醤油に漬けられたお寿司で、ちょっとだけ辛くて美味しい寿司です。大島行ったら食べましょう。

…うんまい。これで900円でした。

🌋遺産としての伊豆大島🌋

実際に伊豆大島を訪ねてみて、遺産としての価値を私なりに分析してみました。

まずですね、伊豆大島には日本で唯一”砂漠”があるんですよ。
それが「裏砂漠」。ここで登録基準ⅶを狙えると思います。

しかもただの砂漠じゃなく、
日本で唯一の砂漠であり、火山活動と強風により形成された極めて特殊な景観を有する砂漠です。
特色ある砂漠ってことです。

そんで、特色ある砂漠は世界遺産に登録されているんですよ。
ナミブ砂漠(ナミビア)」とか「ワディ・ラム保護地域(ヨルダン)」とか。

裏砂漠はそれ単体だけでも世界遺産になりうる期待の新星ってなわけです。

手前が裏砂漠。思っていたより地面がごつごつしていて、砂漠…?って印象
月面の方がしっくりきますね。

さらに、伊豆大島は2つのプレート間に位置してる火山島なんですよ。
火山島としての成り立ちや地質構造を可視化できるような場所があれば、地球生成のプロセスを説明する点で登録基準ⅷを狙うことができると思います。

ちなみに日本の世界遺産で登録基準ⅷを満たしている遺産は2025年現在ありません
登録基準ⅷの遺産候補は申請に通りやすいと予想してます。

さて、じゃあ「火山島としての成り立ちや地質構造を可視化できるような場所」
そんなものがあるのかという話ですよね。

…あるんですよ。地層大切断面ジオ・ロックガーデンです。
この2つを説明していきます。

調理時間20,000年のバウムクーヘン!地層大切断面

ここは大島一周道路をドライブしてたら急に出てきた場所なんですけど、
こんな感じの見た目です。

運転してたら何の前触れもなく出てきました。かなり大きいし、間近で見ると圧巻です。

これ、約20,000年間に起こった100回以上の噴火による噴出物が形成した縞模様なんですよ。
とても天然ものとは思えない見た目、規模でした。

大島のパンフレットに書いてあった表現なんですけど、”島の履歴書”とありました。
良い表現ですよね。大島の噴火の経歴が見えてくる。

地層大切断面なんて仰々しい名前がついてますけど通称バウムクーヘン
港にもここモチーフの柱がありました。

もう立派なバウムクーヘンですねこりゃ

1日で完成したガーデン。ジオ・ロックガーデン

予想の100倍くらい広大です。本当360度に岩が広がっています

ジオ・ロックガーデンは大きくて黒い岩がたっっくさん広がっているゾーンです。
ここの凄いところは1日でこの奇岩のガーデンが出来上がったこと。

1986年に起きた”割れ目噴火”という噴火によって降り積もったマグマのしぶきが岩々を作り出したんです。時間も経ち、草が生え始めているのも味があって良い。

南アメリカの高山帯行ったとか言ってもばれなそうですね。

ジオ・ロックガーデンのすぐ近くに、もう一つ今だけ見ることのできる道があります。
それが再生の一本道

10年後とかに再訪したら無くなってるのかな?

ここはジオ・ロックガーデンと全然違う場所に見えますがほんと隣に位置しているんですよ。
再生の一本道を進むとジオ・ロックガーデンにつながるんです。

再生の一本道はその名の通り、黒一色の世界からの再生が見られる場所です。
噴火によって一面火山灰になった地面が、次第に草原になってくんです。

なので草木が成長したらこの道は無くなるのでしょう。
今しか行くことのできない、自然の成長を感じることのできる一本道です。

遺産登録を後押しする伊豆大島ジオパーク!

実際に伊豆大島を訪問してみて登録基準ⅶ、ⅷの要素は含んでいると書きました。
特に基準ⅷ。これは固いと思ってます。

でも、これで終わりじゃありません。伊豆大島の評価ポイントはまだあります。

伊豆大島では、ただ自然を「見る」だけでなく、
知って・守って・活かすって視点からの取り組みも進んでるんですよ。
それが、「伊豆大島ジオパーク」の活動です。

この“教育・保護・観光”をバランスよく融合させる姿勢は、
世界遺産の理念とも深く通じてます。

世界にはジオパークが評価されて世界遺産に登録された例もあるんですよ。昇進ですね。
スペイン・テイデ国立公園とかがその典型例。

ジオパーク活動を進めている伊豆大島も可能性ありますよね?

まとめ

伊豆大島は、ただの火山島ではありません。
歩けば、地球の歴史がそのまま風景として現れていて
立ち止まれば、未来の遺産の可能性が浮かび上がってくる場所です。

この記事が、これから訪れる人にとって、
この島を「観光地」ではなく「価値ある遺産」としても見るきっかけになれば幸いです。

…観光地としても最高ですよ笑。超おすすめです。

📸番外編・映え型旅人📸

ここは私が伊豆大島を旅行して撮った写真をただ貼るだけのコーナーです。

こもれびトンネル。私はこういう一本道が好きです
絶景ポイントあるある。ブランコ。特に案内も無く設置してありました。
宿からの星空。やっぱり離島ってこういう景色楽しめるのが良いですよね。
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