【観光地を世界遺産として楽しむ】
こんにちは、朝型旅人です!
この記事では「石見銀山」の見どころと、世界遺産としての価値をわかりやすく解説!
読み終わるころには、ただの観光地じゃない「石見銀山」の魅力にハマっているはずです。
⛏️ 観光地としての石見銀山 ⛏️

石見銀山は島根県大田市に位置している元銀の産地として有名なところですね。
まぁ石見「銀山」っていってるし銀の産地であることは明白ですが笑。
いまは古き良き街並が保存されていて、静かで落ち着いた雰囲気がただよってます。
静かながら旅館などの宿泊施設は複数あり、温泉津(ゆのつ)の温泉を楽しむことができます。
西行戻しの松公園というところでは石見銀山を見渡すことができます。春には桜が咲き、絶景を楽しむことができます。

アクセスも良いです。JR山陰本線「大田市駅」からバス20分。あるいは車での訪問。駐車場も整備されているので車で行くのもありですね。
フォトジェニックな場もあるし、温泉もあるし、アクセスもいいし。
観光地としてシンプルに優秀ですね。
観光地ではあるけれど派手な観光施設や圧倒的な絶景スポットがあるわけではなく、ゆったりと散策したい方、文化や歴史を感じたい方におすすめの観光地って感じ。
ってことで、こういう雰囲気の遺産の記事を書こうとすると難しい用語の羅列で終わっちゃいがちなんですよ。そーゆーことの無いよう、分かりやすく説明していきますね。
⛏️ 世界遺産としての石見銀山 ⛏️
石見銀山は世界遺産の登録名が「石見銀山遺跡とその文化的景観」です。登録名「石見銀山」でも良いように感じますがねぇ。何か意味があるんでしょうか?
世界遺産登録は2007年なんですけど2010年に登録範囲が若干拡大しました。
もちろん、文化遺産です。
登録基準はⅱ、ⅲ、ⅴです。ざっくりまとめると、
- 銀の生産が日本とヨーロッパ間の商業的・文化的交流を生み出したね!
- 多くの考古学的遺跡が良好な状態で保存されているね!
- 当時の遺構の多くが山林に覆われちゃっていて歴史的土地利用の在り方が問われるね!
ってな感じです。
今回紹介する世界遺産としての石見銀山の特徴は
んじゃ、一つずつ紹介していきます。
……なんか今回の記事、全体的に文章が硬めですね笑。意図せず。
全盛期には40トン以上!石見銀山の本気は現在でいくら?
石見銀山は現在は休山しています。理由は銀の産出量が減少したのが大きな理由です。
いまは休山してて石見銀山の凄さがいまいち理解しにくいですが
この遺産、すごかったんですよ。
石見銀山の全盛期は1620~1640年あたり。江戸時代初期ですね。この時の石見銀山は年間40トンの銀が生産されました。
これ、現在の価格に直してみましょう。
40t=40,000㎏=40,000,000g
銀1g=180円(朝型旅人調べ)
40,000,000g×180円=7,200,000,000円=72億円
年間72億円ですって!
スタバのドリンク(1杯600円換算)が12,000,000杯飲めますね!!
……数字が大きすぎてイメージできません笑。
石見銀山が用いた「灰吹法」を”銀の世界遺産”「ポトシ銀山」と比較
この年間40トン、日本の誇る「石見銀山」。
この銀山では灰吹法って方法で銀を精錬していました。
灰吹法は鉱石を鉛に溶かしてから銀を取り出す精錬方法です。
次に紹介するアマルガム法と比較したときのメリットはこちら
- 水銀も使わないので環境負荷が少ない
- 高純度の銀を取り出すことが可能
- 鉛の量や、温度管理が難しく、技術を求められる
この灰吹法を使って石見銀山は大量の銀を生産することができたんですね。
はい、じゃあアマルガム法とはなんぞや、と。
アマルガム法は世界で一番すごかった銀山が用いていた銀の精錬方法です。
その名も世界遺産「ポトシの市街」。ボリビアにあります。

ここにあるセロ・リコっていう銀山がやばいんです。
世界の銀の生産量の半分を占める15,000トンもの銀を産出しました。
さすがに年間の量ではないですよ。合計ね。
えげつないですね…。
スタバ何杯飲めるんだろ。
日本遺産「みちのくGOLD浪漫」って記事の後半でも少し触れているので暇だったら見てやってください。
銀の産出が終わったいま、石見銀山の未来

かつては日本有数の銀の供給源として、世界に名をとどろかせた石見銀山。
でも、銀を掘らなくなった今、石見銀山にどんな未来があるのでしょうか?
ここからが、この世界遺産の本当の価値が問われる部分なんですよ。実はね。
石見銀山は世界遺産の登録名が「石見銀山遺跡とその文化的景観」です。登録名「石見銀山」でも良いように感じますがねぇ。何か意味があるんでしょうか?
さっきこんなことを朝型旅人さんが言ってましたねー。
石見銀山は、「鉱山跡」だから評価されたのではなく、自然環境と歴史的な町並み、そして人々の暮らしが一体となった「文化的景観」としての希少性も伴っていたから評価されたのです。
近年では、観光資源としての活用や町並み保存の取り組みが進み、地域住民が主役となって“今の石見銀山”を守り伝えています。
採掘という役割は終わっても、知る・学ぶ・歩くという価値が、新たな形で広がっているのです。
銀の輝きはもう地中には眠っていません。
けれど、歴史の重み、人と自然の共生、そして未来への想いという、目に見えない価値がいま、石見銀山で確かに輝いているんですよ。
胸アツ展開ですね。
まとめ
石見銀山は、かつて大量の銀を生み出した”銀の遺産”。
同時に大切なのは、人々が守り続けてきた歴史や風景が、今も残っていること。
派手さはないけれど、歩いて、見て、知ることでじんわり染みてくる――
そんな“静かな感動”を味わえる世界遺産です。
悠然と佇む世界遺産ってかっこいいですよね。
石見銀山で、あなたも「目に見えない輝き」に触れてみましょう!
ここまでご覧いただきありがとうございました。またおいでくだされ。