【観光地を世界遺産として楽しむ】
こんにちは、朝型旅人です!
この記事では「佐渡島」の見どころと、世界遺産としての価値をわかりやすく解説!
読み終わるころには、ただの観光地じゃない「佐渡島」の魅力にハマっているはずです。
🪙観光地としての佐渡島🪙
佐渡島は新潟県の日本海に浮かぶ離島です。新潟港からはフェリーで約2時間半、または高速船で約1時間半ほどでアクセスでき、割と気軽に訪れることができちゃいます。
島の大きさはかなり広いんです。実は日本海側で一番大きな離島。
なので島内はレンタカーやバスで移動した方が良いですね。
まぁ佐渡の金山については「世界遺産としての佐渡島」で紹介するとしてですよ、
ここでは金山以外の観光を紹介します。
「世界遺産としての佐渡島」のみ見たい方はこちらから該当箇所まで飛べます。
たらい舟
佐渡島の名物といえば何よりも先に出てくるのが「たらい舟」です。まぁ百聞は一見に如かず。この画像をご覧ください。

たらい舟は通常の船では入ることのできない場所で海藻類を採取するために作られた舟です。
この舟だと入り組んだ岩場にも入ることができるし、小回りが利くから重宝されたんですね。
見た目のわりにしっかりしていて、耐荷重は約500㎏。
幕内力士の平均体重が162㎏らしいので3人までなら乗れますね笑。
その見た目と昔の移動手段を体験できるという珍しさから今では佐渡島の観光ポイントになっています。年間を通して乗ることができるので、いつ訪問してもおすすめの体験です。
船頭さんが操作してくれるんで海抜0mから街並を眺めたり、海の生物を観察したりすることができるんですよ。所要時間は10分~。短時間利用をすることもできるので旅の思い出に最適ですね。
佐渡島に訪問する機会のある方はぜひ体験してみてください。
加茂湖
加茂湖は新潟県で一番大きな湖です。周囲を海に囲まれているという特徴もあり、汽水湖(湖水に海水が混じっている湖)です。また、県内唯一の真牡蠣の養殖を行っている場所でもあります。
冷静に考えて、離島に県一番の大きさを誇る湖があるって凄いですね。

遊歩道やサイクリングロードも整備されているので、自分のペースでのんびり島気分を味わいたいという方におすすめ。のどかな時間を感じるのが離島の一番の良さですからね。
ちなみにこの加茂湖、すぐそばに温泉があって、加茂湖を一望しながら露天風呂に入れちゃうんですよ。加茂湖を眺めながら入る温泉は気持ちいいでしょうねぇ…。特に冬なんかは湖面が凍って幻想的な景色が広がってますからね。おすすめです。
温泉のリンクはこちらから
佐渡加茂湖温泉 湖畔の宿 吉田家
トキの森公園
佐渡島にいる有名な鳥といえば、トキです。

学名は「ニッポニアニッポン」。オランダ人、シーボルトが命名しました。
こんな日本っぽい学名についている鳥ですが、日本の国鳥ではありません!
日本の国鳥はキジですからね。学名のせいで勘違いしている人が結構いるので注意。
トキに関する面白い話はめちゃめちゃあるんですが、この記事の趣旨から外れちゃうので泣く泣く割愛します。
まぁ脱線はこんなもんにして笑。
佐渡島はトキが生息している今や珍しい場所なんですよ。
実際に時を見ることができるのは「トキの森公園」っていうところです。資料展示館やふれあいプラザがあってトキを間近に見ることができます。
トキを見る機会なんてめったにないので一度は訪問することをおすすめします。
🪙世界遺産としての佐渡島🪙
2025年現在、日本にある世界遺産の中では一番の新米です、佐渡島。
ぴっかぴかの世界遺産ですね。金だけに。
…登録は2024年で、登録名は「佐渡島の金山」。
登録基準はⅳです。トキとかいるのに文化遺産なんですね。ざっくり説明すると、
- 機械化が進んだなか、手による採鉱と製錬技術を250年以上してたんだね
です。今回紹介する世界遺産としての佐渡島の特徴は以下の通り。
1つずつ見ていきましょう。
銀の方が採れるのに!佐渡島が「佐渡島の金山」である理由
佐渡島ってなんとなく金山が有名ですよね。ただ、銀山もあるんです。
なんなら、銀の方が産出量が多いんです。
ちょっとだけ多いとかそんな話じゃないんですよ。
その差15倍ほど。(産出量の比較は構成資産 – 新潟県佐渡市公式ホームページから推測)
佐渡島にある主要鉱山は、
西三川砂金山・新穂銀山・鶴子銀山・相川金銀山
の4つです。量だけ見れば「佐渡の銀山」なんですよ。
ほんじゃなんで「佐渡島の金山」って名称で世界遺産にしたんだって話。
ただカッコつけたかったわけではありません笑。
それは、佐渡島の金は世界的に重要だったからです。
17世紀頃、世界で流通する金の約2割が日本で産出されてたんですよ。
さすがは「黄金の国ジパング」。
日本で金が産出された理由は、こちらでまとめています!
暇だったら見てやってください。
そして、その日本で産出される金のおよそ50%を担っていたのが佐渡島なんです。
あの島一つで、ですよ。ゴールドラッシュです。
佐渡島が世界の金の10%を産出していたんだからそりゃ世界的に重要にもなります。
銀の産出量が多かったという事実を、金の「世界的な重要性」が凌駕したから、「佐渡島の金山」が世界遺産の登録名として選ばれたわけです。

出典:「佐渡島の金山」写真ギャラリー(https://www.sado-goldmine.jp/photo_gallery/)
”手で山を割る” 佐渡島の採掘方法
佐渡島が世界遺産になった理由、「いっぱい金採れた」だけじゃないんです。
ここ、金の採掘が全部「手工業(手作業)」だったことが評価されたんです。
大事なのは、機械化をしなかったってこと。
まぁこれは徳川幕府が鎖国してた影響で、諸外国の機械化の流れに乗り遅れてしまっただけなんですけど。これが上手くオリジナリティを高める一因となりました。
この手作業の異常さ、あまり理解できないと思います。
そのやばさは間歩(まぶ)を見れば分かります。
間歩…鉱物採掘の際に通る坑道のこと。
要は、無いと採掘ができない鉱山運営の生命線ですね。
間歩の総延長は約400㎞にも達しました。東京から佐渡島に行けるくらいの距離です。

出典:「佐渡島の金山」写真ギャラリー(https://www.sado-goldmine.jp/photo_gallery/)
間歩が無いと採掘ができないので、佐渡島の人々は間歩を掘るわけですよ。
トンネル工事をイメージしてみてください。
トンネル工事をすればするほど出てきちゃうんですよ、地下水が。
間歩が水没しちゃうとまずいので、なんとかして排水しないといけないと。
佐渡島の人々は、この排水をバケツリレー方式(水替)で行ったんです。
…よく文句言わずにやりましたよね。当時の人々凄すぎ。
もう一つ、手作業の異常さを今に残しているものがあります。
それは「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」です。

この山の割れ目、人が手作業で作ったんですよ。手作業で。
地表に現れた鉱脈を追い求めて、ひたすらに地表を掘って掘って掘りまくったんです。
この掘り方のことを「露天掘り」っていうんですけど、ここの露天掘りは日本最大級です。
ダイナマイトも重機も無いのに、よくやりましたよね。
当時の人々がどれほどの熱量と技術を傾けて金の採掘を行っていたかが分かりますね。
このことも世界遺産登録の一因となっています。
最新の世界遺産だからこそやったほうがいいこと

「佐渡島の金山」は前述の通り2024年に世界遺産に登録された遺産です。
2025年時点では日本で一番新しい世界遺産です。
佐渡島側からするとこれは観光客爆増のチャンスなんですよ。
その分収益が見込めるので嬉しいことこの上なし。
ただその反面、この追い風に乗れないと佐渡島の金山は一気に凋落する可能性すらあるんです。
観光客来ない
↓
整備したインフラ等の費用が回収できない
施設運営の赤字
遺産価値を維持するための費用圧迫 などなど…
現に近年の富岡製糸場は観光客が著しい減少傾向にあるんですよ。
2024年度の観光客は世界遺産登録時の約27%にまで落ち込んでいます。

(画像提供 富岡市)
観光客の増加は、その場所の活性化に直結し、それがまた観光客を促します。
”最新の世界遺産”というブランドがある今のうちにマーケティングを頑張ってほしいですね。
個人的には今のうちにリピーターをつける策を練ることが大切だと考えてるんですよ。
なぜなら新規の旅行客は「最新の世界遺産」という話題性で来てくれるから笑。
いまのうちに「認定プログラム」やら「四季にまつわるテーマ性」やら、一度来ただけでは満足できないような特徴を追加するのが良いと思います。
まぁ持論ですがね。
一観光客の私の出来ることはお土産を買うことくらいなので、いっぱい買います笑。
まとめ
佐渡金山は、単に「金がいっぱい採れた場所」ではありません。
銀の産出量を凌駕する世界的な金の価値。そして、機械化を拒否し、人の手だけで400kmもの坑道と「道遊の割戸」を掘り進めた、人類史上屈指のシステム。
佐渡金山は、「手作業でもって、金がいっぱい採れた場所」なんです。
そして今、佐渡島は「最新の世界遺産」という最高のブランドが付属していると。
佐渡島が衰退しないよう、私たち観光客ができることは、遺産のもつ価値を知って、現地でその熱量を体感することです。
…あとついでにお土産を買うと尚良しですね笑。
ここまでご覧いただきありがとうございました。またおいでくだされ。

