写真を撮る前にちょっとだけ…富士山が“文化遺産”って知ってました?

世界遺産

観光地を世界遺産として楽しむ
こんにちは、朝型旅人です!

この記事では「富士山」の見どころと、世界遺産としての価値をわかりやすく解説!
読み終わるころには、ただの観光地じゃない「富士山」の魅力にハマっているはずです。

🗻 観光地としての富士山 🗻

富士山。日本の誇る最高峰。

さぁ、今回は日本が世界に誇る山、富士山です。
ご存じかと思いますが一応基本情報をあげときますね。

所在地:静岡県・山梨県にまたがる(山頂は「共有地」で、県境未確定
標高:3,776m。日本最高峰
山体の特徴:完全な円錐形に近い山容

富士山はその美しい山容を買われて多種多様な「○○富士」と呼ばれています。

  • 紅富士(赤・雪あり)
  • 赤富士(赤・雪なし)
  • 逆さ富士(湖面)
  • 笠富士(山頂に傘雲)etc
逆さ富士。逆から読むと「じふさかさ」。

”富士山のように美しい”ことから「○○富士」とされているご当地富士もあります。

  • 蝦夷富士(北海道)
  • 榛名富士(群馬)
  • 但馬富士(兵庫)
  • 薩摩富士(鹿児島)etc
蝦夷富士として知られる後方羊蹄山(しりべしやま)。

富士山周辺には5つの湖「富士五湖」、透明度抜群の名池群「忍野八海」などもあり、自然と観光が両立したようなスポットが多いです。富士山以外の観光も飽きません。

アクセスも割と簡単で東京からは高速バスで約2時間程度。
都会民なら日帰り旅もできるくらいなんです。
なんか暇だし明日富士山登らね?みたいな。

名実ともに日本一の山が富士山ってことですね。

🗻 世界遺産としての富士山 🗻

最初にこれを明記しておかねば。
富士山って文化遺産なんですよ。自然遺産ではありません

世界遺産の登録名は「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」。
富士山は信仰の対象と芸術の源泉として登録されたんです。

……世界遺産名が完璧すぎて同じことしか言えませんね笑。

世界遺産登録は2013年。日本初の世界遺産登録が1993年なので早い方とは言えないくらいの時期に登録されました。

登録基準はⅲ、ⅵ。ざっくり説明すると、

  • 富士山信仰から生まれた多様な文化資産があるね!
  • 色んな芸術活動の母体となったことで日本、日本文化を示す記号になったね!

です。そんで今回紹介する世界遺産としての富士山は以下の通り。

ではでは、説明していきましょう。

みんな無意識にやってる!? 富士山への「参拝」

富士山登山、富士山観光に行く人の99%くらいはやっていることがあります。
それは富士山を綺麗だな、すごいなって思って写真を撮ること。

実はこれ、広い意味でいうと参拝にあたるんですよ。その参拝方法は「遥拝」。
遥拝とは、直接その場所に行かずに、遠くから仰ぎ見て参拝することです。

単に目に入っているだけではなく、心が動いたときに初めて「遥拝」と言えるのです。

まぁ、富士山の写真を撮るときは多少なりとも心が動いたから撮るわけであって、「参拝」につながっていると言えるんですね。

しかも、スマホやカメラで撮った写真はただの遥拝以上の意味を持ちます(持論です)。
何度でも見返すことができますからね。

もはや現代版遥拝の姿だと思っています。

ちなみに実際に富士山に登りながら祈りをささげることを「登拝」といいます。
これは写真撮るだけじゃ足りませんね笑。登ってこそ意味がある。

一度死んで再生する⁉富士山信仰に息づく不思議文化

富士山信仰には、少し変わったけど深い意味を持つ文化的伝統があります。
それは、「一度死んで再生する」という考え方です。いわゆる擬死再生っていいます。

もちろん、これは肉体の死じゃないですよ。自殺とか心中とかではないのでご安心を。

富士山を登ったり修行したりすることで、俗世の自分を一旦「死なせ」、山頂で心身を浄化し、新たに生まれ変わることを指した言葉です。

「インド行って自分探し」とか聞くじゃないですか。
あれのお手軽版と思っていただければOKです。

富士山ってもともと恐ろしくも神秘的な山とされていたんでこのような伝統が伝わったんでしょうね。この擬死再生のおかげで富士山はより「神聖な山」として尊ばれました。

自然遺産としての魅力なし!複合遺産にならないのか?

さっきも書きましたが、富士山は自然遺産ではありません
景観としては十分に優れているのに、どうして自然遺産じゃないのでしょうか。

それは単純に、自然遺産としての基準を十分に満たしていないからです。

自然遺産に求められるのは、生態系の多様性や希少な動植物の存在など、自然科学的に突出した価値。富士山はその点で独自の強みを持っていませんでした。

どうしようもないですね笑。仕様がないとしかいえない。

なので、富士山は「文化遺産」に落ち着いたんですね。
まぁ文化遺産としての富士山は超優秀ですもんね。

個人的には日本の顔、富士山は複合遺産になってほしいですがね…。

まとめ

富士山は日本の顔であり、誰もが一度はその姿に心を奪われる山です。

実は富士山を見たり写真を撮ったりすることも、広い意味では「参拝」の一つ。昔から続く信仰の文化が、今も私たちの生活の中に息づいているんですね。

自然遺産には登録されていませんが、文化遺産として認められた富士山は、美しさだけでなく深い歴史と心のつながりも持つ特別な存在です。

これからも富士山の魅力を感じながら、旅を楽しんでいきましょう!

ここまでご覧いただきありがとうございました。またおいでくだされ。

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