【観光地を世界遺産として楽しむ】
こんにちは、朝型旅人です!
この記事では「日光」の見どころと、世界遺産としての価値をわかりやすく解説!
読み終わるころには、ただの観光地じゃない「日光」の魅力にハマっているはずです。
⛩️ 観光地としての日光 ⛩️
日光は栃木県にある有名観光地ですね。修学旅行で行ったことある人もいるのでは?
「一度は行ってみたい国内旅行先」として、いつも上位にランクインする人気の観光地です。
関東から日帰りできる手軽さと、レジャー、グルメの三拍子がそろっているのが魅力です。
まずはアクセス。東京からは東武鉄道の特急で約2時間。車なら日光宇都宮道路を使えば2時間半。
朝に思い立って当日行くこともできますね。
レジャー!私のおすすめはやっぱり東武ワールドスクウェアです。世界のミニチュアが楽しめます。海外の世界遺産のミニチュアがそこかしこにありますからね。もう軽い世界旅行ですよ。

実際に訪れて見るのが一番ですよ!!
グルメは「ゆば料理」が強いですね。あとは「日光ぷりん」とか。観光地化の進むとどんどん名物グルメ増えますからね。日光はそりゃあ強いですよね。
中禅寺湖や華厳の滝など観光名所もたっぷり。
標高が高いため、夏でも涼しく、避暑地としても人気です。
観光の幅がとにかく広い日光。世界遺産を抜きにしても、たっぷり楽しめる場所です。
……これじゃ朝型旅人の出る幕ないですね笑。
⛩️ 世界遺産としての日光 ⛩️

そんなこともいってられないので世界遺産「日光の社寺」について説明していきます。
世界遺産「日光の社寺」は1999年に登録された文化遺産です。構成資産は東照宮、二荒山神社、輪王寺の二社一寺。東照宮が有名すぎて二荒山神社と輪王寺は知らないかもしれませんね。
登録基準はⅰ、ⅳ、ⅵです。ざっくり説明すると、
- 建造物に高い芸術性があるね!
- 日本古来の建築様式のあり方を示しているね!
- 自然の景観が神道思想とマッチしているね!
です。今回紹介する世界遺産としての「日光の社寺」の特徴は、
ですかね。ささ、説明していきましょう。
徳川家康が神に昇格?日本独自の人物神信仰
みなさん、日光東照宮で祀られているのは誰でしょう?
そうです。徳川家康ですね。
でもよく考えると違和感を抱きませんか?
基本的に神様が祀られますよね?
これはですね、「人物神」ってやつなんですよ。
生きているときにとても大きな影響を民に与えたから、民から神聖視されたんですね。
家康の人望の厚さ、性格の良さが分かりますね。
よく信長、秀康、家康の3人が比較されますが、家康が一番友達多かったと思います笑。
このように人物が祀られる世界遺産は他にもあります。その一例が法隆寺ですね。
現存する最古の木造建築には聖徳太子が祀られています。
この人物神の概念は日本特有の信仰形態です。このように霊地として発展したことが世界遺産登録の背景になっています。
一番の神は家康じゃなく自然⁉〇〇造の完成形、東照宮
いまさっき、「家康が神なんです!」って言ったばっかりに言い出しにくいのですが、
神格化されているのは家康だけではありません。
それを物語るのは、東照宮の建築様式「権現造(ごんげんづくり)」です。
権現造は本殿と拝殿を「相の間」と呼ばれる細長い部屋でつなぐ様式で、近代神社建築を代表する建築様式です。
まぁ難しいことを言っても複雑になるだけなんで、一番大事な特徴だけ。
それは傾斜面に社殿を建てている、です。
斜面の向きとしては、奥に進むほど高くなる向きです。
なので参拝者は見上げる形で社殿を見ることになります。
これは「神は高いところにいる」という伝説的な感覚を強調するため。
一般的な神社とかでも最初に石段とか登りますよね。
あれも同じ理由です。他にも理由は色々ありますけどね。
ただし、権現造の特徴はそれだけに留まりません。
自然を背景にしているのです。これは偶然そうなったとかではなく、意図的。
これも神道由来の特徴です。自然をも神として信仰するという特徴。
これは厳島神社でも見ることができます。
こちらの記事をご覧ください。
つまり、日光東照宮の主役は家康ではなく――“自然”そのものなのかもしれません。
“壊さない”から“広める”へ。逆さ柱が持つもう一つの力

日光東照宮と聞いて「逆さ柱」を連想する人、実は多いんじゃないですか?
柱の模様が上下逆になっているという、一風変わった仕掛け。
これは「建物は完成と同時に崩壊がはじまる」という思想から、あえて“未完成”を残しておくっていう何ともスマートな意匠が隠れてます。
ここまでは知っている方もいらっしゃると思うのでここからは私の持論展開。
私は最近、この「逆さ柱」が持つ意味が変わりつつあるように感じています。
崩壊を防ぐ柱から、東照宮の広告塔として。
だって、
逆さ柱の存在を知ったら、語りたくなるじゃないですか。
ガイドが盛り上げるポイントとして、観光客がSNSで投稿する“きっかけ”として、あるいは子どもが「なんでこれだけ模様が逆なの?」と質問するきっかけとして。
もはやただの逸話ではなく、日光という世界遺産を周知する広告塔なんですよ。
日光が観光地化した今だからこそ、逆さ柱は新しい存在意義を得たのではないかと考えています。
「壊れないため」ではなく「広めるため」の柱になったのです。
…すごく良いことを書いているはずなのに、
鬼滅の刃がちょくちょく邪魔してきます笑。
まとめ
日光って、「家康を祀る場所」としてだけじゃなかったですね。
人物が神として祀られ、建築が自然を神と仰ぎ、そして未完成の柱が物語を広めていく。
文化の深みと自然の魅力がまるっと詰まった場所。
これこそが「日光の社寺」が世界遺産に登録された理由です。
訪れた人が語りたくなる。
知れば知るほど面白くなる。
日光は、そんな世界遺産です。
ま、全遺産そうではあるんですけどね笑。
もうすでに多くの人が知識を持っているからこそって意味です。
ここまでご覧いただきありがとうございました。またおいでくだされ。